輪郭

心とか頭の中にあるものを言葉とか音楽とかに変換すると必ず何かが欠けたり形が変化したりしてそのままは出てこない、ので、何かを外に出すのをためらってしまうことがある。だけど同じテーマで何度も何度も同じような表現をしていけば彫刻のようにもともと表現したかったものの輪郭が浮かび上がるはずだ、とようやく気づく。よかった。つまり大事なのは変わらずにいることだ。表現の集合が全体を浮かび上がらせるまでずっと同じものを見つめ続けること。何か大きなものを描きたいのであれば。